ちょっとした不注意で愛用のヘッドセット「Logicool G-35」を破損させてしまった。
ネットの友人とボイスチャットをしながらゲームをすることに慣れすぎているため、このままにしておくのは非常に惜しい。
後継機を購入することも考えたが、それなりのお金を出すことになる。
安く修繕できないか試みたところ、まぁまぁ成功したので備忘録に残すことにした。
既にバラしてしまっているが、破損個所は左側のここ。
落としたりとかの外力で簡単に壊れてしまうとよく言われている部分。
ここが落とした拍子にぽっきりといってしまった。
まずは分解する。
ユニット部分を分解する写真を1枚も取らなかったので、参考にしたサイトを以下に記す。
https://torapo.com/pc/sound/logicool-g35.htm(Trackball Optical Repair:Logicool G35のUSB音源化)
ハウジングを支えているパーツの取り外しまで行えたら、
上の写真の破損個所付近に4本のビスがあるのでこれを外す。
ヘッドバンド部分はヘッドバンドリストを外し、左右2本ずつあるビスを外す。
ヘッドバンドのゴム部分が浮いたら、中央の溝に合わせて90°回す。
ゴムなので少しの力で外すことができる。
ヘッドホンを調整する金具部分。
黒いシールでコードが保護されている。
これも外すが再利用は不可。
ひっくり返して、金具と天頂部分の部品を外す。
指のあるところが接続部分になっており、以下のようにして外す。
金具側には丸い突起があり、天頂部分にはこれに合った穴が開いている。
穴は薄いプラ板のようなもので塞がれているのでこれを外す。
これが丸い突起部分。
ここまで分解したら、ワイヤーコードを切断する。
ワイヤーコードはヘッドバンドの天頂部分あたりでループにされているため、
ここを切断する。
分解が終わったので修繕に入る。
金具の上にあるのはスピーカーハウジングのマウント部分。
最初は接着することを試みたがうまくいかなかった。
破損した樹脂パーツは一体成型で作られており、面積が小さいため足付が難しかった。
次に芯を入れることを考えたが、やはり面積が小さいので断念。
そこで芯用の穴を貫通させ、針金で固定することにした。
材料と購入した道具は以下の通り。
亜鉛メッキ、0.7mmの針金。(約80円)
1.0mmの樹脂用ドリル。(約200円)
ピンバイスはタミヤのもので元々手元にあったものである。
買うとすれば、1500円くらいだろうか。
写真には無いがシリコンスプレーも必要だった。
マウント部分に穴を開ける。
写真右のパーツは一定の円形ではないため、適当に開けて薄い部分に当たると面倒なことになるので注意
穴は中ほどで刃が食わなくなるので、シリコンスプレーをドリルに吹く。
マウントに穴が開いたら、破損個所を合わせて小さいパーツにも穴を開ける足掛かりをつける。
足掛かりをつけるときは、養生テープやマステで固定するとよいかも。
そうして2つずつの穴を開ける。
針金を通す。
折れたパーツにも針金を通し、合わせる。
今回は針金をねじって固定したが、もっと他に良い方法はあったかも。
ユニットハウジングとマウントを合わせてワイヤーコードを通す。
マウントを分解したパーツと組み合わせ、金具と一体化させる。
綺麗にはまっているように見えるが、かなり遊びができている。
4本のビスで留める。
写真は壊れていない右側部分。
これと対称になるように組み立てる。
ワイヤーコードを半田付けする、というこの段階で新しい事実が発覚した。
ワイヤー自体は細く、手持ちのストリッパーで一番細い0.3mm用でも剥けなかった。
ニッパーで向いてみると中に2本あるような。
デザインナイフで剥くと赤と青の2本のコードだった。
そういえば、スピーカーの基盤を見たとき2本あったような気がしていたが、あまり気に留めてなかった。
そのまま半田付けしてもどうせうまくいかないので、この細いワイヤーを計4本剥いた。
当初は熱圧縮ケーブルで留めるつもりだったため、写真に写っているが、
半田したあとホットボンドで被覆した。
このためワイヤーが少し短くなってしまい、ループは作れなくなった。
実際に聞こえるかはこの段階でテスト。
ホットボンド前だと簡単に外れてしまいそうだったため、あえて固定してから行った。
この後、元の形に組み立てる。
ワイヤーの余裕はなくなった。
半日費やしたが修繕することはできた。
だいぶ年季が入ってきたが、音質はともかく、それ以外の使い勝手は良いので、
音が出なくなるまでは闘ってもらうおうと思う。
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