タツマイリ村からオソヘ城まで。
タツマイリ村
◆いつまで ねてるんだ!
このバカザル!
◆いいか。
◆とにかく たのしそうに
げいを しつづけるんだ。
◆おもしろおかしく うごきまわって
むらびとたちの きもちを
なごませるんだぞ。
◆うまくやったら おまえを
じゆうにしてやるし。
ネーちゃんザルのところに
かえして やるからな。
◆けんぶつきゃくを
たいくつさせたら・・・。
◆また オシオキだからな!
◆ごはんは たべたの?
◆きょうのおてんきは どうかしらね。
◆どーも。
◆さあさあ!
◆タツマイリの ぜんりょうなる
むらびとの みなさま!
◆まいにち おしごと
ごくろうさまで ございます!
◆ほんじつは みなさんに
シアワセに ついての
すばらしい おしらせを
おつたえにまいりました
ので ございます!
◆・・・あおい そら。
◆しろい くも。
◆みのる さくもつ。
◆こゆる かちく。
◆なかよしかぞくに
こころやさしい りんじん・・・。
◆このむらには すばらしいものが
たっくさん ございます!
◆でも どこかものたりない。
◆あかるい まいにちに しのびよる
ちいさな ふあん。
◆ほんとうに このままで
いいのだろうか・・・?!
◆もっともっと たのしい
じんせいが
あったんじゃ ないだろうか?!
◆そんなぎもんが ちょっぴり
わいてきちゃうことも
ないわけじゃない。
◆むらのまわりには いままで
みたことも なかったような
ふかしぎな どうぶつが うろつき
そらには きょだいな ふうせんの
ようなものが ひらいしております!
◆どうした?!
◆どうなっているんだ よのなかは?!
◆さらに!
◆さらに! でございます。
◆かぜのうわさに よりますれば
ちかい しょうらいには
もりも はなしも やきつくすような
カミナリが まいにちのように
おそいかかってくる
という はなしでございます!
◆あ おわらいに なりましたね?!
◆まさか そんなことがと
おおもいに なりましたね?!
◆わたくしは このはなし
きっと げんじつになると
かんがえて おります。
◆こんなときこそ シアワセになりたい。
◆ニコニコわらって くらしたい。
◆それが にんげんと いうものじゃあ
ございませんか!
◆はいっ!
◆ここで びっくり
ラッキーチャンス
で ございます。
◆シアワセは かんたんに
てに はいるのでございます。
◆はーい うちのカワイイ
おサルの サルサちゃんが
たのしそうに おどっておりますが・・・
◆なんと!
◆このサルサちゃんも
シアワセを ひとあしおさきに
てにいれた おサルなのでございます。
◆この サルサちゃんが
いかにして シアワセと いうものを
てにいれたのか?
◆ごきょうみと ごかんしのある かたは
げんきよく てをあげて
いただきたいと ぞんじます。
◆シアワセがほしいひと!!
◆はい サルサちゃん!
◆シアワセがほしい よきひとびとの
おなまえを ひとりひとり
きいてちょうだいませね。
◆みなさんは そのまま
◆おてを あげてて くださいよ。
◆さっ。
◆シアワセがほしい よきひとびとの
おなまえを ひとりひとり
きいてちょうだいませね。
はい いいえ
いいえ
◆あらぁ。
◆どうしたのかなぁ?
◆サルサちゃんは
もう つかれちゃったのかなぁ?
◆シアワセは ほしがると にげる。
◆シアワセかぁ。
きには なるんだけどね。
◆シアワセなら ボクのとなりに
あるから いらないや。
◆おれはビフ。
◆なんだか よくわからないけど
もらえるなら もらってみるよ。
◆わたし アビー。
◆おっとの アボットを
そんけいしています。
◆シアワセって なりすぎても
こまるものじゃ ないじゃない?
◆おれは イサク。
◆そんなに かんたんに
シアワセに なれるのか
ためしてみたいだけさ。
◆アボットと いいます。
◆いろいろ あつめるのが
しゅみで こどものときから
まぁ いろいろ あつめてきましたが
なんていうか・・・
こんかいもね こう
せつめいしにくいけど
あつめようと・・・
シアワセのね それを。
◆シアワセって やつも
いちど みてみたいしね。
◆みなさん!
◆わたくしたちは ひとりでも
おおくの かたがたに
シアワセになって
いただきたいので ございます!
◆いま てをあげなかった かたでも
あとで ゆっくり かんがえて
やっぱり シアワセがほしいと
おおもいに なったら
えんりょなく おもうしこみ
くださいませ!
◆では ほんじつのショーは
おしまいでーす。
◆シアワセが このむらに
はふれますように!
◆ごきげんよう!
◆さっ
◆サルサちゃん。
YADOに もどりましょうね。
◆おう
おれだ。
◆どうした?
れいのものを みつけたのか?
◆なんだと?!
◆しろの なかに
ほかの にんげんがいた?!
◆おいはらって しまえば
よいではないか・・・。
◆なに?!
てごわくて できない?
◆わかった。
◆こっちがすんだら すぐにむかうから
それまでに かならず
アレをさがしだしておくんだぞ
◆いいか サル!
◆はかばに もんだいの
シアワセのハコ が
かくしてある。
◆それを さっきなまえを
きいたやつらのいえに
おいてくるんだ。
◆アボット
アビー
ビフ
イサク
の4にん だったか。
◆やつらのいえ?
◆しるか!
じぶんで さがせ!
◆くばりおわったからといって
にげようなんて おもうなよ。
◆ちゃんと このへやに
もどってくるんだぞ。
◆23ぷんくらい いないに
できなかったら
オシオキを もっと
きびしくするからな!
◆そうなったら
くろコゲ どころじゃないぞ。
◆・・・もし にげだしたり
さからったり したら
あっちの ネーちゃんザルの
ほうも オシオキするぞ!
◆わかったな!
◆わかったら さっさとやれ!
◆22ふんくらい いないに
くばりおえたら
バナナでも くれてやるぞ。
◆のまずくわずでは あまりにも
かわいそうだからな。
◆ありがたく おもえよ!
ヌヘヘヘヘヘ!
◆トマスさんの おうちの
マイクおじいちゃんに げいを
みせてごらんなさいよ。
◆きにいってもらえたら きっと
クッキーを もらえるわよ。
芸を見せる
◆きゃーっ!
かわいい!
◆これ おサルさんのくちにも
あうとおもうんだけど。
◆カロリーヌの じまんの
このみパンよ。
◇このみパンを もらった!
持てないと、
◆あら もうもてないのね。
◆またあとで とりにいらっしゃい。
見せない
◆ここは タツマイリむら。
◆みんな いいひとばかりよ。
◆おれのシアワセは
ジャッキーのバーの
ボトルのなかさ。
◆あ カンガルー!
◆・・・じゃなくて なんてったけな
この どうぶつ。
◆かなしそうな かお してるわね。
◆サルだぁ。
◆ハコ・・・?
◆すまないね おサルさん。
またにしてくれないか。
◆クーン・・・。
(かなしい めをした サルだな・・・)
◆こらこら おサルくん・・・。
◆ここは きけんなどうぐが
たくさん ころがっているんだ。
◆ケガしたら たいへんだぞ。
◆シアワセかぁ・・・。
◆なんか コトバで いわれても
よくわかんないね。
◆おうおう かわいいやつだのぉ。
◆なにか げいをみせておくれ。
見せる 見せない
見せる
◆ほほう!
◆おもしろいやつじゃのう!
◆ごほうびに
たしょう ふけつな
あまり おいしくないクッキーを
あげようね。
◇サルサは
このみクッキーを てにいれた!
見せない
◆ワシのことば わかんない?
◆ガッカリ・・・。
◆サルくさい・・・。
◆あら シアワセでゆうめいな
おサルさんね。
◆わたしも シアワセのハコ
ちゅうもんすれば よかったかしら。
◆かわいそうに。
◆ずいぶんと がんじょうな
くびわ つけられちゃって。
◆とっておきの こわいはなし・・・。
◆ききたい?
はい いいえ
はい
◆じつは・・・。
◆ずっとまえから もりで
ひろった ナッツを
ここのいえに こっそり
かくしてたんだけど・・・。
◆このまえ ひさしぶりに
ようすをみにきたら・・・
それが・・・
◆ひとつのこらず
パンにされちゃってたんだ!!
◆・・・。
◆あれ・・・。
あんまり こわがってないね。
いいえ
◆おくびょうものめ!
◆あっちいけ あっちいけ!
◆ボクは キミが
フシアワセだってことを しっている。
◆ついでにいうと イサクのいえは
もりのいりぐちに あることも
しっている・・・。
◆ごくろうさん。
おサルさん。
◆こんにちは おサルさん。
◆・・・・・・。
◆もうしわけないが わたしには
サルのコトバは わからないのですよ。
◆おぬし いま なやんでおるな。
◆つらいめに あうことも
あるじゃろうが・・・。
◆わしも やや つらい。
◆・・・ムニャムニャ。
◆あし はやい?
◆おれは おそい。
◆マザー3のひみつ しってる?
◆おれは しってる。
◆いわないけど。
◆さいきん ふとった?
◆あたしは ダイエットちゅう。
◆ひとりもん?
◆おれは ひとりもん。
◆なんだよ きたないサルだなぁ。
あっちいけ あっちいけ!
◆サルからみて ウシって どう?
◆どうぶつどうしの かいわってさ
にんげんには どうきこえてるのかな?
◆こわがらなくて いいよ。
◆にくしょくの ウシじゃないから。
◆ウシのかわいさって にくのおいしさと
かんけいあると おもう?
◆あれ?
れいのシアワセは まだかい?
◆おっさる♪ さーるさるさる さるー。
◆なんで わたしのいえに
サルがいるのかね?
◆めざわりなので きえてくれまいか。
◆あっちいけ あっちいけ!
◆んまぁ!
◆うすぎたない サルだこと!
シッシッ!
◆あっちいけ あっちいけ!
◆あげるものは なにもないよ。
◆ふぅ いそがし いそがし。
◆ん? サル?
◆・・・いそがしいんだよ!
◆・・・サル。
◆あら かわいいおサルさん!
芸を見せる 見せない
見せる
◆
◆まぁ!
たのしい おどり!
◆たのしい おどりを
みせてもらった おれいに
パンを ひとつ あげるわね。
◇サルサは
このみパンを てにいれた!
持てないと、
◆あら もう もちきれないわね。
見せない
◆ぼんやりと かんがえごとでも
してたのかしら?
◆どこか とおくから きたのかい?
◆うわっ! こら!
◆でんしょバトが こわがるから
あっちいけ あっちいけ!
グルックックー。
◆モンキーって えいごで
なんていうか しってる?
◆・・・あ
◆こたえ いっちゃった!
◆おサルさんよ。
あんたは どうもわるいやつに
◆ムリヤリ つれまわされて
いるような いないような・・・だね。
◆わしには わかるよ。
◆いらない。
◆シアワセなら ボクのとなりに
いるから いらないや。
◆あなたの ダンスみせてもらって
とっても たのしかったわ。
◆でも あのオジサンの えんぜつ
なんか かんじわるいよね。
◆シアワセのハコ まだかい?
たのしみにしてるよ。
◆まってたわよ おサルさん!
◆・・・あら はいたつじゃ ないのね。
◆アレは まだなのか?
ちゃんと もってきてくれよ。
◆ちずずき ちずもちの マップソンに
ごようといえば ちずのことだね。
◆おっ サルなのに ちずをもってるのか。
◆なんだかいま むしょうに しるしを
つけたくて しょうがないんだ。
◆ちょっと かしてくれ。
◇ちずに しるしを
つけてもらった!
◆アボットと ビフと
イサクのいえに
てきとうに しるしを
つけて おいたよ。
◆おお サルか。
◆いっしょに
はかまいり してくれるのか?
◆ありがとうよ。
◆この ポケットのなかの
このみパンをあげよう。
◇サルサは
このみパンを てにいれた!
◆この はかか?
◆わしのむすめの はかじゃよ。
◆・・・・・・。
このみパンを持てないと、
◇このみパンは
もう もてない。
◆えんが あったら
また あおうな。
◆おお これが!
・・・なんだ こりゃ?
◆ほんとうに シアワセに
してくれるんかね こんなものが。
◆イサクに
シアワセのハコを わたした!
◇のこり 3こになった!
◆ごくろうさんだったね。
◆おもかったろう。
◆シアワセのハコを きまえよく
プレゼントしてくれた ヨクバさんに
くれぐれも よろしくな。
◆ほんとうに かんしゃしてるよ。
◆へぇー
これが シアワセのハコか!
◆はははははは! いいぞ!
シアワセのハコだ!
◆ありがとう サル!
◇アボットに
シアワセのハコを わたした!
◆あら アボットも
たのんじゃったの?
◆じゃあ 2つもいらないね。
◆わたしのぶんは キャンセルするわ。
◆ゴメンね。
◇のこり 1こになった!
◆あら おサルさん!
◆とどけに きてくれたのね。
ありがと。
◇アビーに
シアワセのハコを わたした!
◆なんだ。
アビーも たのんじゃったのか。
◆じゃぁ ぼくはキャンセルするよ。
わるいね。
◆そっちに おいてみたの。
ピンクいろで かわいいわ。
◆これさえあれば シアワセになれるって
なんだか うれしいじゃないか!
◆はははははは!
◆おお サンキュー
これで おれも シアワセもんだな。
◆おれ なんだか
シアワセって かんじだわ。
◇ビフに
シアワセのハコを わたした!
◇シアワセのハコを
きぼうしゃたちに くばりおえた!
◆25ふん・・・いやいやいやいや!
3ぷんいないに くばりおえたら
スペシャルバナナでも
くれてやろうと おもっていたんだが
そうか そんなものは いらないってか。
◆なまいくな サルめ!
ヌヘヘヘヘヘヘ!
◆おら!
◆いつまで きぜつしているんだ!
バカザル!
◆さぁ オソヘじょうへ
いそぐぞ!
地下道に通じる墓石を調べる。
◇はかいしは ビクともしない。
シアワセのハコの入ったハコを調べる。
◇シアワセのハコを てにいれた!
シアワセのハコを調べる。
◇シアワセのハコ。
◇くわしいことは よくわからない。
配達後のタツマイリ村
◆なんでしたっけ このどうぶつ。
◆サレ? サリ? ハゲ?
◆おサル すこしは げんきになった?
◆ひつようなものが あったら
しなものを てにとってみてくれ。
◆・・・って サルよぉ。
まるで おまえに
かたりかけてる みたいじゃないか。
◆おれは うしろのひとと
はなしてるんだ。
◆あたしはね
ほんとうに だいじだとおもったら
あんたのいう シアワセのハコだって
いつつも むっつも
ほしいと おもうのよ。
◆でもね いまはね いえもせまいしね
えんりょ してるわけ。
◆わかる? そういうきもち。
◆・・・そちらの ごしょうばいのかた。
◆さっきは はなしのとちゅうで
かえっちゃって ごめんなさいね。
◆ようじを おもいだしちゃったのよ。
◆わたし いまのままでも
じゅうぶん シアワセよ。
◆わたしのぶんが あるなら
それは ほかのだれかに ゆずります。
◆イサクは ヨクバさんの
うつわの でかさに
すっかり かんしんしているのさ。
◆イサクさんに あんまり へんなこと
ふきこまないで ほしいんだけど・・・。
◆シアワセのハコって
いろんなふうに かんがえられますよね。
◆このなかに
シアワセが はいっているとか
シアワセが おくられてくるとか
シアワセな きもちになっちゃうとか。
◆ぼくは なんだか もう
シアワセに なってきたような
きがします。
◆はははははは!
◆もらったハコの きれいなひかり
ずーっと みてたの!
◆そしたら きもちが フワーッとして
いま すごくシアワセ!
◆おお かわいい ぼっちゃん
じゃなくて
おサルさん だったか。
◆おいで おいで!
◆・・・ま それはさておき
ヨクバさん でしたかな。
◆またこんど その
カネ? とやらについて
いろいろと うかがいたいと
おもっておりますが。
◆あらま ようこそ おサルづれで。
◆おいで おいで!
◆そして いらっしゃいませ
ヨクバさん。
◆ボクと しゃべっても
おもしろいことなんて なにもないよ。
◆あ シアワセのおっさん。
◆もらったハコ へやに おいてるけどさ。
◆すぐに シアワセに
なれるってわけじゃ ないみたいだね。
◆おれは この シアワセのハコを
きまえよく プレゼントしてくれた
ヨクバさんに ついていこうと
おもうんですよ。
◆なんどもいうが わしは
シアワセのハコなんぞ いらん。
◆いいかげんに わしのところに
くるのは やめてくれんか。
◆あんたが だれだか わがんねけども
しろのなかさ はいるんなら
じゅうぶんに きぃつけるだよ。
◆ブタみてぇな かっこうした
れんちゅうが しろのなかさ はいって
わるさしてやがるだーよ。
シアワセのハコが入ってたハコを調べる。
◇シアワセのハコ のハコ。
なかみは カラッポだ。