MOTHER3

MOTHER3は「良かった」というよりも「悪かった」という意見を多々見ました。
特に往年のMOTHERファンからその意見が多かったような気がします。
なぜ悪かったと言われるのか、私なりに考えてみました。

私の評価

まず、MOTHER3に対する私なりの評価です。
「面白い」か「つまらない」か以下のように表すならば、
5.凄く面白い 4.面白い 3.普通 2.つまらない 1.凄くつまらん
私は「4」を選びます。
私はMOTHER2からこの世界に入り込んだ人間なのですが、
MOTHER3の開発中止を知り、かなりのショックを受けたものです。
そんな私はMOTHER3が発売するだけで100点をあげたいくらいですが、
ゲームをクリアしてみて70点くらいになりました。
その理由は以下のテキストに含めて説明したいと思います。

前2作との相違点

MOTHERやMOTHER2との相違点です。

◆メロディー集めが無い。
 MOTHERシリーズといえば、メロディーを集めながら冒険をしていきます。
 1小節しかないメロディを集めて一つのメロディにするのが楽しみであり、醍醐味だったのです。
 これが無いだけで楽しみが半分以下になった人もいることでしょう。
 ストーリーには大きな目的があるものの、それを達成するための前段階的なものがないのは微妙です。
 2にたとえるなら、ギーグを倒すためにただひたすら進んでいくいったところでしょうか。


◆世界観、舞台の違い。
 MOTHERの世界といえば、現代。
 MOTHERでは一つの大きな大陸(アメリカ?)全体が舞台。
 MOTHER2では地球全体が舞台で小さな村もあれば、大都市もあります。
 しかし、MOTHER3の舞台は小さな島。その上主な町は小さな村。
 私は現代を舞台としたMOTHERの世界観が好きだったので、
 この変化にはあまりついていけませんでした。


◆マジカントがない。
 マジカントといえば、1ではクイーンマリーが作り出した世界。
 2ではネスの中の世界といった具合に別次元の世界があったわけです。
 2作ともこのマジカントがストーリーに絡んできて、
 現代でもありファンタジックな世界でもあるという世界を作っていたわけですが、
 MOTHER3ではそういったものがなく、寂しい感じがします。


◆ギーグはどこ?
 シリーズを通しての敵、宇宙人のギーグですか、そんなものは居ません。
 いるのは時空を旅してきたポーキーだけです。


◆電話が無い。
 MOTHERといえばセーブは電話。
 黒電話はタダで掛け放題だし、公衆電話はもちろんお金を払わねばなりません(1$)
 それがMOTHER3ではカエルです。
 電話ではないということは、アイテムの預かりシステムの呼び出しやホームシック直しもないわけです。
 しかしこのカエルは多機能で、4章からはお金に代わるDPというものの預かり、引き出しもしてくれます。
 というわけでキャッシュディスペンダー的なものもありません。
 電話がないだけで残念と声もチラホラ。かくいう私もそうです。


◆死者の発生。
 MOTHERシリーズといえば、人間は我に帰り、ゾンビは土に還り、機械はポンコツになりと
 「死」を連想するようなもの(ゾンビは例外かも)はありませんでした。が、
 MOTHER3では母が死に、兄が行方不明になるといったストーリーが展開されます。
 今までのアットホーム的なシナリオとは大違い。
 特にヒナワの名前に自分の母の名前を付けた人はいやな思いをしたという話も。


◆キャラバランスが微妙。
 リュカは攻撃と回復のPSIが使えステータスも高い。
 クマトラは攻撃力や防御が低いぶんPSIに特化。
 ダスターは補助系の特技で戦闘を有利に運ぶ。
 ボニーは相手の弱点が分かり、特にすばやい。
 と、こんな感じのMOTHER3主要メンバーですが、ボニーが正直微妙です。
   MOTHERシリーズは難易度がそんなに高くはないゲームなので、
 相手の弱点を知らなくてもゴリ押しで戦闘にかてちゃったりします。
 そんなわけで相手の弱点が分かるだけではイマイチです。
 もう少しなにか、特技でもつけてやればよかったのではと思ってしまいます。


と、私が70点をつけた理由はこんな感じです。
同じような理由で往年のMOTHERファンには悪かったと判断されたのでしょうか。



ただ、悪いところばかりもアレなんで、少しはいいところも。
今回導入された新システムはまぁまぁよかったです。

◆フィールド上でのダッシュ。
 MOTHER2からはフィーリド上にモンスターが表示されるようになりました。
 が、
 出会うとほとんど逃げられない仕様だったため、ピンチでも戦わなければなりませんでした。
 MOTHER3では、ダッシュ(タメ必須)が出来るようになり、危なくなっても逃げられるように。
 自分より弱いモンスターはダッシュで蹴散らすこともできます。


◆サウンドバトル。
 戦闘BGMに合わせてボタンを押すと、追加ダメージを与えるというものです。
 BOSS戦だとワザと拍子をとりにくいBGMが用意されていたりと
 リズミカルな戦闘が楽しめるというものです。
 極めれば16回ほど出来るとのことですが、 正直私には難しくて6回くらいが限度でした。(しかもAボタン連打)

と、新要素はこんな具合です。



まとめ:ゲーム(シナリオ)は面白いけどMOTHER?





正直ぜんぜんまとめられてないので、近々書き直したいと思います。

© 2006 SHIGESATO ITOI / HAL Laboratory, Inc. / Brownie Brown Co.,Ltd / Nintendo